美容師を目指し、進学先を検討中で「通学コース」か「通信コース」のどちらに進むか迷っている方も多いのではないでしょうか。美容師は、知識だけではなく技術も必要な職業です。
通学コースであれば、昼間から夕方まで実習や座学があり、長時間拘束されますが、美容師を目指すためのスキルを着実に身につけられます。
しかし、通信コースへの進学を視野に入れている方は「働きながら美容師になりたい」「学費が高く金銭面的に余裕がない」「自分の時間を大切にしながら美容師を目指したい」など様々な理由があるかと思います。
そこで、今回は美容専門学校の通信コースの学費から、学べることや通信コースを選ぶメリット・デメリットまで解説していきます。
美容専門学校の通信コースを検討されている方は、必見です。
美容専門学校の通信コースの気になる学費は?
美容専門学校の通学コースの学費平均は下記となります。
・2年間合計(2年制の学校):200万円~250万円程度
それでは、ロゼ&ビューティー美容専門学院の学費を参考に見ていきましょう。
<通学コースの場合>
【美容科(昼間コース)2年制】1年次内訳 |
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入学時 | 入学金10万円 |
1期(3月末) | 施設費12万円+授業料20万円+実習費16万円 |
2期(9月末) | 授業料20万円+実習費16万円 |
1年次合計 | 94万円 |
2年次内訳 |
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3期(3月末) | 施設費12万円+授業料20万円+実習費16万円 |
4期(9月末) | 授業料20万円+実習費16万円 |
1年次合計 | 84万円 |
合計:178万円 |
次に通信コースの学費はコチラです。
<通信コースの場合>
通信コース3年制 |
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従事者 | 非従事者 | |||
AO1期 | 一般 | AO1期 | 一般 | |
入学金 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
施設費 | 10万円 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
授業料 | 33万円 | 33万円 | 33万円 | 33万円 |
実習費 | 6万円 | 12万円 | 27万円 | 33万円 |
合計 | 59万円 | 65万円 | 80万円 | 86万円 |
以上となります。
やはり通学コースの学費合計が178万円に対し、通信コースは59万円~86万円です。
通信コースの中で最も金額の高いパターンである非従事者で一般の場合(86万円)でも、通学コースと比較すると、通学コースの学費の半分にあたる89万円ほど安くなります。
このように、通信コースを選ぶことで、圧倒的に学費を抑えることができます。
美容専門学校の通信コースでは、どんなことが学べる?
次に美容専門学校の通信コースではどんなことが学べるのでしょうか。
通信コースは、自宅学習と短期間のスクーリングが中心となり、定期的なレポート提出もあります。
※スクーリングとは、学校に通学し、先生から直接指導を受けることです。
通信コースでも通学コースと同じく、カットやワインディングなどの美容実習から、衛生管理、美容保険、美容技術理論、美容運営管理などの知識を学びます。
また、通信コースの場合は、美容室従事者であれば300時間以上、美容室従事者でなければ600時間以上、直接指導を受けることが義務づけられています。
通学コースは2年間での履修が多いのに対し、通信コースは3年間という違いも覚えておきましょう。
美容専門学校の通信コースのメリット・デメリット
次に美容専門学校の通信コースを選ぶメリットについて見てみましょう。
【メリット】
①学費を安く抑えられる
まずは、やはり学費を安く抑えながら美容師を目指せる点が挙げられます。通信コースを選ぶことで、通学コースの学費2分の1程度に抑えることができます。
②働きながら学ぶことができる
美容専門学校の通信コースを選ぶ人は、すでに美容室で働いている方も多いです。
働く時間をしっかり確保して、実践的な環境でスキルを身につけながら通信コースで、大切な基礎を学ぶという学習スタイルにすることも可能です。働きながらお金を稼ぎつつ、学費は抑えられるというメリットも。
③自分のライフスタイルに合わせられる
通学コースは、実習や座学などで多くの時間が拘束されます。だからこそ短期間で効率よく学ぶことができるのですが、自分の時間は確保しづらいです。
そのため、通信コースでは、自分の時間をしっかり確保できるので、学校の授業の他、自分の興味のある分野を集中的に学ぶこともできます。
【デメリット】
・疑問の解決方法が少ない
通学コースであれば、実習や座学の際に生じた疑問は、その場で先生に確認し解決することができますが、自宅で学習を進める際は、疑問が生じた場合にすぐ確認できるような環境はないと言えます。そのため、質問から回答までのタイムラグの発生や、最終的に自己解決しなければならない場面もあるかもしれません。
・自己管理ができなければ通信学習は成立しない
通学コースは、カリキュラムが密に組まれているため、とくに自分でスケジュールを立てる必要はありません。
しかし、通信コースでは、自分を律して学習する時間やレポートに向かう時間を確保しなければなりません。仕事で疲れて勉強できない日や、やる気が起きない日などもあるかもしれませんが、甘えることなく自分の意思で勉強に向かう必要があります。
いかがでしたでしょうか。
ここまで美容専門学校の通信コースの学費から、学べることや通信コースを選ぶメリット・デメリットを解説してきました。美容専門学校の通信コースであれば、通学コースの2分の1程度の学費で学ぶことができます。
また、通信コースは、自宅学習とスクーリングが中心となり、レポート提出もあります。通学コースと異なり、時間の拘束が少ないため自分の自由にできる時間は多いですが、自分を律して勉強しなければ美容師になることはできません。
美容専門学校の通信コースは、自分を甘やかさず、コツコツ着実に努力できる方に向いていると言えます。