今は美容師として活躍している人たちも、アシスタント時代にはさまざまな驚きや発見をしたり、大変な思いをしてきています。一体、どんなあるあるな体験をして今の立場になれたのでしょうか。
これから美容師を目指す人にとって、アシスタントにはどんな「あるある」な出来事が待っているのか気になりますよね。美容師になるには、それらを体験し、乗り越える必要があります。
アシスタントあるあるをあらかじめ知っていれば、ある程度心の準備ができ、混乱することもなく、堂々としていられるでしょう。
今回の記事では、美容師の卵であるアシスタントのあるあるについてご紹介していきます。心の準備をしたい、あるあるを共感したいという時に、ぜひご一読いただけると幸いです。
美容師アシスタントのあるある6選
美容学校を卒業しても、残念ながらすぐに美容師として働けるわけではありません。最初はアシスタントからスタートし、下積みとして働かなければなりません。
華やかな世界に見えて、美容業界は厳しい縦社会なのです。
1.掃き掃除が意外と難しい
カットが終わったお客さんの周りに散った髪の毛を掃除する仕事があります。次の施術に移る前や、シャンプーに行っている間に掃き掃除をするのですが、案外難しいというのが「あるある」です。
お客さんが座っている時に毛くずを掃く場合、椅子にほうきがガツンガツンと当たってしまうと失礼にあたります。
なので、椅子に当たらないように掃除をするのですが、慎重になってゆっくりしていると先輩に「遅い!」と後で怒られてしまうのです。
素早く丁寧に掃き掃除をするのは、アシスタントになったばかりの人たちからは「意外と難しい!」という意見が多く上がります。
2.手荒れケアが大変
アシスタントの仕事にはシャンプーがあります。お客さんに触れられる貴重な時間なので、とても大事な仕事です。
しかし、シャンプーやお湯に触れる回数が多くなるため、手の皮脂が落ちて手荒れしやすくなるのがアシスタントあるある。何も対策をしないと手がガサガサになり、ひび割れやささくれに悩まされてしまうので、その日の営業が終わったら入念に保湿ケアをする人が多いのです。
寝る時にはたっぷりクリームを塗り、シルクや綿の手袋をするなど、手のケアに余念がありません。
3.お昼ごはんを食べる時間が少ない
アシスタントとして慣れてくると、さらに色々な仕事を任されるようになり大変です。後輩のアシスタントには任せられないような仕事もあるため、お昼ごはんを食べている場合ではないのです。
お昼はすぐに食べられるよう、とりあえずお腹に入れられるお菓子やパンが多く、お弁当や温かいものはなかなか食べられません。
しかし、この大変な仕事を乗り越えることでスタイリストへの一歩を進むことができるのです。
4.カット、カラー、パーマの練習台にされる
めでたくアシスタントを卒業し、スタイリストになったばかりの先輩に、カット・カラー・パーマなどの練習に付き合わされることがよくあります。
先輩を練習台にするわけにもいかないですし、後輩なら頼みやすいので、お願いされることが多々あるでしょう。ただ、カラーやパーマの練習台になることが多いと、髪の毛が傷んでケアが大変になることも。
そういった苦労はありますが、無料または格安でカットしてもらえたり、最新のカラーを試す、料金の高いパーマをしてもらえるのは、メリットと言えるでしょう。
5.タオルをたたむのがうまくなる
アシスタントはタオルの洗濯も任されるので、タオルをたたむのがうまくなるのはほぼ全てのアシスタントに当てはまる「あるある」です。美容院ではタオルをたくさん使いますから、ある程度使用済みタオルが溜まったら洗濯をし、乾燥機にかけます。
洗濯が終わったタオルは営業前などにたたむのですが、朝はのんびりしている場合ではありません。しかし、適当にたたむわけにもいきません。
最初は慣れない仕事でも、次第に慣れてタオルをすばやく綺麗にたためるようになります。家でもその技術はいかされ、タオルをたたむのだけは早いと実感するでしょう。
6.趣味を楽しむ時間がない
アシスタントは美容院の裏方として様々な雑務をこなします。さらに、スタイリストになるために朝早く出勤し、営業が終わったあとも残りレッスンを受け、帰宅は深夜になることが珍しくありません。
このような生活で趣味を楽しむのは難しく、休日にやろうと思っても日々の疲れで昼過ぎまで寝てしまい、結局買い出しくらいしかできなかったというのはあるあるです。
多少無理をして趣味のために時間を割くこともできますが、体力に自信がなかったり、疲れを残したくない人にとっては、趣味を楽しむ時間は無いようなものでしょう。
アシスタント時代の経験を糧に、スタイリストを目指そう!
アシスタントはスタイリストや営業のサポートをする大事な存在。必ず誰かのためになる役割なので、とてもやり甲斐がある仕事です。アシスタントがいなければ美容院は回りません。
仕事量が多く自身のスキルアップのために練習やレッスンも行うため、自由な時間が犠牲になってしまいますが、厳しい練習やレッスン、たくさんの仕事をする中で、新しい発見をしたり学ぶこともあるでしょう。それは必ず自分の糧になります。
下積み時代のアシスタントは苦労の連続で、時には挫折しそうになることもあるでしょう。しかし、スタイリストになる夢を忘れず、頑張っていきましょう。