まつ毛をはじめとした目元のケアを担当する「アイリスト」は、美容業界で高い需要を誇る専門職です。アイリストとして活躍し、多くの成果を出している人も多く、今ではアイリストになることを夢見て将来のプランを立てるケースも増えています。そんなアイリストになるには、必要資格の取得が求められます。専門的な知識・技術を身につけることも大切ですが、アイリストとして就職を叶えるには、必要資格の取得も条件となります。
本記事ではアイリストになるために必要な資格の種類と、取得方法などを解説します。これからアイリストを目指す人は、まずどんな資格が必要なのかチェックしておきましょう。
アイリストには資格が必要?
そもそも、「アイリストに資格は必要なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。アイリストは専門的な美容業務を担当するため、高度な知識・技術が求められます。その知識・技術を証明するために、資格取得が求められています。
以下では、アイリストの基本と必要な資格について解説します。
アイリストの基本業務について
アイリストは、目元の美容に特化した施術を行う専門職です。具体的には「まつ毛パーマ」や「まつ毛エクステンション」など、まつ毛に関する美容施術を担当します。まつ毛パーマでは、まつ毛をパーマしてカールさせ、自然なかたちで目元を印象づけます。まつ毛エクステンションは100本前後の人口まつ毛をグルーと呼ばれる接着剤で装着し、本数を増やして目元を華やかにします。このようにまつ毛に手を加えて印象を変えるための施術が、アイリストの主な仕事です。
また、アイリストは施術のためにお客様にカウンセリングを行い、悩みや不安、具体的な要望などを確認することも業務内容に含まれます。お客様が目元にどのような悩みを抱えているのかわかれば、それに合わせて最適な施術方法を提案できます。また、薬品に対するアレルギーの反応をチェックしたり、心理的な不安を取り除いたりといった目的のためにも、カウンセリングは欠かせない業務となっています。単純な施術スキルだけでなく、お客様の心に寄り添う姿勢もまた、アイリストに求められます。
アイリストの仕事を担当するには美容師免許が必要
アイリストの仕事であるまつ毛エクステンションを実施するには、美容師免許の資格取得が必須です。2000年の初頭は無資格でも施術が可能でしたが、肌や目のトラブル報告が続出したため、厚生労働省は「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」という通達を2008年に公開しました。そのなかでまつ毛エクステンションを実施する際には、美容師免許が必須と明記されたため、現在ではアイリストになるために美容師免許の取得が欠かせないプロセスとなっています。
無資格ではアイリストになれない?
結論から言うと、無資格でアイリストになれるケースはほとんどありません。先の通りまつ毛エクステンションの施術には、美容師免許の資格が必須です。そのためアイリストを募集している企業・店舗のすべてが、美容師資格の取得を条件に挙げています。どれだけアイリストとして高いスキルを持っていても、美容師免許がないと就職は叶わないでしょう。
そのためアイリストになるのなら、知識と技術を勉強しつつ、美容師免許の取得を目指す必要があります。資格取得の条件を確認し、必要な準備を把握することが、アイリストになるための基本的な流れとなるでしょう。これからアイリストを目指す人は、まず美容師免許を取得することを目標とし、準備を進めていくのがポイントです。
美容師免許を取得する方法
アイリストを目指して美容師免許を取得する際には、基本となる手順の理解が重要です。美容師免許は国家資格であるため、取得にはいくつかの条件を満たす必要があります。事前に要件を確認し、取得に向けて早めに行動に移すのがポイントです。
以下では、美容師免許を取得するための方法を解説します。
美容師を目指せる専門学校などに進学する
アイリストを目指して美容師免許を取得するのなら、まずは美容師を目指せる専門学校などへの進学を検討しましょう。美容師になるには、厚生労働大臣指定が指定する養成学校に進学し、必要過程を修了して卒業する必要があります。養成学校には大学・短大・専門学校などの種類があり、どのルートでも美容師免許の取得を目指せます。一方で、どの進路を選ぶかで、その後の学習期間やコストは大きく変わる点に注意が必要です。
例えば大学は卒業まで4年の時間がかかりますが、専門学校なら2年間で卒業が可能です。半分の時間で美容師免許を取得し、アイリストに必要な知識・技術を身につけられるため、コストパフォーマンスが高くなります。また、専門学校は大学と比較して、学費も安くなる点がメリットです。経済的な面で不安がある場合でも、進学しやすいのも魅力となるでしょう。
学校を卒業して国家試験を受験する
アイリストを目指して美容師免許を取得する際には、学校を卒業して国家試験を受験する必要があります。美容師免許の国家試験は年に2回、7~9月ごろの秋期と1~3月頃の春期に実施されます。試験内容は筆記と実技に分かれていて、両方に合格しなければなりません。どちらか一方のみ合格した場合、次回の試験で合格した方の受験は免除されます。
美容師免許の国家試験の詳細は、「理容師美容師試験研修センター」で公開されています。筆記試験の過去問題や実技試験のマニュアルなどが確認できるため、受験前には必ず目を通しておきましょう。美容師免許の合格率は、1~3月頃の春期の場合には80〜90%程度、7~9月ごろの秋期の場合には40〜60%程度となっています。新卒者の方が合格率が高く、既卒者ほど合格しづらいという現状が見て取れます。
令和4年に実施された第46回・第47回美容師国家試験の合格率は、それぞれ以下のようになっています。
第46回美容師国家試験:60.5%
第47回美容師国家試験:88.5%
このように時期によって合格率が大きく変わる点が、美容師免許の国家試験の特徴です。いずれにしてもしっかりと受験対策を行い、試験に合格できる知識・技術を身につける努力が欠かせません。専門学校では国家試験対策を実施しているため、環境を有効活用して自身の合格率を高めることもポイントです。
参考:https://www.rbc.or.jp/exam/past_result/
試験に合格して美容師名簿に登録する
美容師免許の国家試験に合格したら、美容師名簿に登録の申請を行いましょう。国家試験の合格通知書には、「免許申請書」が同封されています。書類の内容に沿って記入・添付を行い、郵送することで申請が受理されます。この作業をしないと国家試験に合格したのに、美容師として働くことができません。就職時に慌てることのないように、早めに美容師名簿への登録は済ませておきましょう。
アイリストの仕事に役立つ資格について
アイリストとして働く際に必須となるのは、美容師免許のみです。一方で、アイリストの仕事に役立ち資格はほかにもあり、取得によって多くのメリットを得られます。
以下では、アイリストの仕事に役立つ資格を紹介します。
まつ毛エクステ検定
「まつ毛エクステ検定」とは、JECA日本まつ毛エクステンション認定機構が認定する資格です。「安全技術師」「まつ毛エクステンション3級」「まつ毛エクステンション2級」「まつ毛エクステンション1級」「認定講師」という、5つの資格で構成されています。実技と筆記の試験で、80点以上を獲得することで合格できます。(認定講師の場合は、理事長および理事の面接・小論文の結果による)
まつ毛エクステ検定3級・2級の資格があると、職場のさまざまなシーンで役立てられます。まずは3級・2級の取得を目指して、受験に挑戦するのがおすすめです。
プロアイリスト検定
「プロアイリスト検定」とは、NEA日本まつげエクステ協会が認定する資格です。3〜1級+認定講師に分かれていて、オンラインでの受験になります。2級以降は、対面での実技試験も実施されます。本資格は新技術などを随時検証して、まつ毛エクステに必要とされる技能や要素を見直しながら運営しているため、アイリストとして現役で働きながら取得を目指すことも検討できます。
JEAアイリスト技能検定
「JEAアイリスト技能検定」とは、一般社団法人日本アイリスト協会が実施している資格です。「3級のJEAベーシックライセンス」「2級のJEAスタンダードライセンス」「1級のJEAプロフェッショナルライセンス」に分かれていて、それぞれに受験要件があります。2級・1級を受験するには、美容師免許の取得および美容師構成過程の在学生・卒業者という条件を満たす必要があります。
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資格取得のサポートも行っているため、在学中から仕事で役立つ資格の獲得も目指せます。将来に備えたさまざまな準備が行えるので、この機会に「ロゼ&ビューティー美容専門学院」での学習をぜひ検討してみてください。
まとめ
アイリストとして働くには、美容師免許の資格が必須です。美容師免許の資格があってはじめて、就職してアイリストの仕事を担当できます。そのためアイリストの知識・技術を磨きつつ、美容師免許の資格取得を目指せる専門学校への進学がおすすめです。専門学校ではアイリストに必要なスキルの習得に加えて、関連資格の取得もサポートしてくれます。国家試験対策などの支援も充実しているため、アイリストになるための準備に大きく貢献します。
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