美容師になるには、「美容師になるための方法」を理解し、必要な準備を進めることが必要です。美容師は人気と需要が高く、多くの人が就職を目指して日夜勉強しています。しかし、美容師になるための具体的な方法が分からないと、どのように努力すればいいのか判断できず、就職のタイミングが遅れてしまう可能性もあります。「美容師になりたい!」「美容師に興味があるかも…」と考えているのなら、美容師になるにはどうすればいいのか、きちんと把握することがポイントです。
本記事では、「美容師になるには何をすればいいのか」「美容師になるにはどんな道があるのか」といった基本を紹介します!女性・男性に関わらず、ヘアアレンジやへアセットが好きな人は、人の印象を大きく変えるヘアスタイルに携われる美容師になる方法をこちらでご確認ください。
美容師になるには ~美容師の仕事とは~
美容師になるには、まず国家資格である「美容師免許」を取得しなければなりません。美容師免許を取得するには条件があり、具体的には「厚生労働省指定の美容師養成施設を卒業し、国家試験に合格する」必要があります。厚生労働省が認定している美容学校は、主に以下の3つに分類されます。
〇昼間部2年間
〇夜間部2年間
〇通信科3年間
いずれかの学科で所定の年数とカリキュラムを修了することで、美容師免許試験の受験資格が得られます。
美容師養成施設の卒業は、美容師になるための必須条件ですが、卒業だけで美容師免許は取得できません。卒業に合わせて美容師の国家試験を受験し、合格基準を満たして免許を取得する必要があります。試験には筆記試験と実技試験の2種類があり、両方に合格する必要があります。筆記試験の科目には、以下の内容が含まれます。
・関係法規、制度
・公衆衛生
・環境衛生
・感染症
・衛生管理技術
・人体の構造及び機能
・皮膚科学
・香粧品化学
・美容の物理・化学
・美容理論の課目
など
それぞれの科目から出題される問題を解き、60%以上の正答率を得ることで合格できます。
実技試験は第1課題「カッティング」と、第2課題「ワインディング」もしくは「オールウェーブセッティング」に分かれています。試験は減点方式で行われ、「衛生上の取扱試験」の減点が20点以下かつ、「基礎的技術試験」の減点が第1課題・第2課題ともに30点以下であることが条件です。
美容師免許の取得後には就職し、実践経験を積んでいきます。美容師免許があるからといって、すぐに自分の好きな形で働けるわけではありません。美容師は経験がものをいうので、就職してからは見習いとして下積みをする必要があります。
美容師免許取得は難しい?
美容師免許の試験は毎年2回行われており、2月と8月に受験できます。一般的には、美容学校に在学している2月に試験を受ける学生が多いです。合格率は2月の試験で約80%前後、8月の試験で40%〜60%程度となっています。
試験に合格できなければ、翌年の試験まで待つ必要があるため、合格難易度がさらに高まってしまいます。担任の講師や同級生に相談できる在学中に合格を目指すことが、試験難易度を下げるコツです。そのため、いかに在学中に知識と技術を身に着けられるかが、合格のカギとなります。
美容師に向いている人
美容師を目指す際には、「美容師に向いている人の特徴」を把握し、自分自身の性質と照らし合わせることもポイントです。自分が美容師に向いている人だと分かれば、就職に向けたモチベーションが高まります。逆に美容師に向いていない場合でも、勉強して改善していくことで、「向いている人になる」ことができます。
以下を参考に、まずは美容師に向いている人の特徴をチェックしてみてください。
コミュニケーション能力が高い人
美容師になるには、コミュニケーション能力が必須と言えます。お客様の要望を的確に理解し、ニーズに合った対応と環境の提供が美容師には求められます。そのためコミュニケーション能力が高く、お客様から要望を引き出す技術に長けている人ほど美容師に向いています。
長い時間を過ごすことも珍しくない美容室では、お客様が退屈しないように会話を広げて楽しませたり、くつろげる時間を提供しなくてはなりません。その際にもコミュニケーション能力は重要なスキルとなり、仕事に役立てることが可能です。コミュニケーション能力に自信がない人は、今から積極的に周囲と会話をし、距離感の確認や会話術の勉強などをするのがおすすめです。
臨機応変に対応できる人
髪はお客様によって特徴が異なるため、一人ひとりの状態を見極めて、それぞれに合った対応が求められます。そのためお客様の髪のクセや性質に合わせて、臨機応変な対応ができる人ほど美容師に向いています。瞬時に何を優先させるべきか判断し。実行に移せる能力も必要です。対応力を高めるために、普段から観察と分析をする癖をつけて、仕事で上手く立ち回る方法を学ぶのがおすすめです。
以下の「美容師に向いている人とは」の記事では、向いている人の特徴をさらに深堀して解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
美容学校の選び方
美容師免許の試験にパスできなければ、翌年まで時間を費やす必要があります。何としても初回の試験で合格できるように、学習環境が充実している美容学校を選ぶのがポイントです。
美容学校を選ぶ際には、美容師免許試験の合格率と就職状況のチェックが重要です。試験の合格率が高い学校では、美容師免許の取得に必要な知識・技術の習得に向けて、徹底的な支援が実施されているとわかります。また、就職率が高い学校であれば、就職活動におけるさまざまなサポートを行ってくれる可能性が高いです。職場の選定や面接の練習など、卒業後の就職に向けた準備をスムーズに進められるでしょう。
まとめ
美容師は、美のトータルケアを行うプロとして活躍できる職種です。そんな美容師になるには、美容学校に進学して国家資格である美容師免許を取得してから、就職活動をする必要があります。美容学校への進学時には、試験の合格率や就職率、オープンキャンバスで学校の雰囲気などを事前に確かめることがポイントです。
この機会に美容師になるための方法と、最適な美容学校選びのポイントをチェックしてみてください。
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