美容師を目指す際には、さまざまな資格の取得が検討されます。資格は自分のスキルを客観的に証明できる手段として、就職・転職時などに有効に活用されています。資格取得のために勉強することで、より充実した知識・技術を身につけられるため、美容師としてのスキルアップにもつながるでしょう。一方で、美容関係の資格は多数あるため、どの資格が美容師の仕事に役立つのか確認し、明確な目標を立てることがポイントです。
本記事では、美容師になるために必要な資格と、取得することで仕事や就職に役立つ資格を紹介します。これから美容師を目指す人は、この機会に資格の詳細についてぜひ確認してみてください。
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美容師になるために資格は必須?
美容師になる際には、「美容師免許」が必須の資格となります。どれだけ高いカット技術や豊富な知識があっても、美容師免許がなければ美容師として働くことはできません。そのため美容師を目指す際には、まず美容師免許を取得して就職に備える必要があります。
美容師免許は国家資格であるため、美容師国家試験を受験して合格する必要があります。受験に年齢などの制限はありませんが、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設を卒業することが条件となっています。美容師免許の取得のためには、まず美容師専門学校に進学して卒業し、国家試験に合格するのが基本的な流れです。
美容師専門学校における修業期間は、2年以上と定められています。(通信課程の場合には3年以上)そのため最低でも美容師になるまでには、2年の時間が必要になるでしょう。その点を考慮したうえで、美容師になるためのプランを構築することがポイントです。
美容師免許の国家試験内容
美容師免許の国家試験は、公益財団法人「理容師美容師試験研修センター」によって運営されています。国家試験は年に2回実施され、春頃(1月下旬〜3月上旬)と秋頃(7月下旬〜9月上旬)に行われます。試験内容は実技と筆記があり、それぞれ以下の範囲から出題されます。
<筆記試験>
・関係法規・制度
・衛生管理
・保健
・香粧品化学
・文化論
・美容技術理論
・運営管理
それぞれの内容に5~15の問題がつくられ、最終的に55問の問題が出題されます。
<実技試験>
・準備時間前の審査
・身体及び服装等の審査
・用具類の審査
・課題作成作業時間中に実施する審査
・作業終了後に実施する審査
各審査のポイントを基準を満たし、美容師として働けるレベルの技術力があることを証明します。
美容師免許の国家試験は一部免除が可能
美容師免許の国家試験は、条件を満たすことで一部免除が可能です。具体的には前回の試験で筆記試験および実技試験のどちらかに合格している場合、申請することで次の試験が免除されます。例えば筆記試験に合格したけれど、実技試験に落ちてしまった場合には、次回の試験で筆記試験を受けずに実技試験のみを受験する形で挑戦ができます。一方の試験に集中して対策ができるため、合格率が高まるでしょう。
また、理容師の免許を取得している場合には、美容技術理論を除いた筆記試験が免除されます。
美容師免許の合格率は?
美容師免許の試験合格率は、だいたい85〜90%前半となっています。比較的高い合格率となっているため、しっかりと準備ができれば合格は決して困難ではありません。一方で、10%前後の人は落ちていることも現実であるため、国家試験対策に力を入れる必要はあります。
美容専門学校では、国家試験の合格率を高めるためのサポートが実施されているケースが多いです。講師のアドバイスや資格試験の対策を通して、合格できるレベルの知識・技術を身につけることが、1つの目標となるでしょう。
美容師として働く際に役立つ資格とは?
美容師として働く際には、美容師免許以外にも取得することでメリットのある資格があります。各種資格の特徴をチェックし、自分の進路に必要なものを選別することで、就職活動や仕事に役立てられます。
以下では、美容師の就職や仕事に役立つ資格を紹介します。
まつ毛エクステ検定
「まつ毛エクステ検定」とは、まつ毛エクステンションに関する知識・技術を有していることを証明できる資格です。用具の使用方法や正しい装着方法などを学んだうえで、実践できるスキルを持つ人を対象に認定しています。まつ毛エクステンションは需要の高いサービスですが、施術するには美容師免許を取得している必要があります。そのため美容師免許の取得を目指す際には、同時にまつ毛エクステ検定を取得しておくことで、就職後に対応できる業務範囲を広げられます。多くの職場で活躍できる美容師としてスタートできるため、早いうちから重要な業務を任せてもらえる可能性もあるでしょう。
日本メイクアップ技術検定(JMA)
日本メイクアップ技術検定(JMA)とは、メイクのプロとして働ける水準にある人を認定する資格です。試験ではスキンケアからフルメイクアップまでの過程と仕上がりが審査され、基準を満たすことで合格できます。日本メイクアップ技術検定(JMA)の資格取得後は、メイクに関するアドバイスや化粧品の販売業務などに携われます。美容室だけでなく、関連するさまざまな業種での活躍を目指せるでしょう。
日本ネイリスト検定
「日本ネイリスト検定」とは、ネイリストとして働ける技術を持つ人材を養成し、知識向上を目的とした資格試験です。合格することでネイリストとして活躍することも可能となるため、就職先の幅が広がります。近年はネイルサロンを併設した美容室も増えているため、美容師として働きつつネイリストの業務も担当できます。
まとめ
美容師になるためには、国家資格である「美容師免許」の取得が必須です。国家試験を受験して美容師免許を取得することが、美容師として働くためのスタートになります。まずは美容師免許の概要を確認し、試験対策を進めるのがおすすめです。
美容師として働く際には、美容師免許以外にも取得することで役立つ資格がいくつかあります。上記で紹介した資格は、仕事の幅を広げるきっかけになり、多くの職場で活躍できる美容師になれる可能性を高められます。この機会に関連資格も確認し、取得を目指してみると良いでしょう。
「ロゼ&ビューティー美容専門学院」では、美容師免許の他にもさまざまな資格取得を目指せます。まつ毛エクステ検定、日本メイクアップ技術検定(JMA)、日本ネイリスト検定、エステディプロマ、パーソナルカラー、着付けディプロマなど、さまざまなジャンルの資格取得が可能です。多くのシーンで活躍できる美容師を目指せるので、この機会に「ロゼ&ビューティー美容専門学院」で取得できる資格をぜひチェックしてみてください。
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