「ブライダルヘアメイクは大変」という話を耳にすることは少なくないと思います。
どのような職業でも大変な部分は必ずあるもので、ブライダルヘアメイクも「大変か否か」で分けることは難しいです。大変だからと知ってブライダルヘアメイクの夢を諦める人は多くはないですが、事前にどこがどう大変なのかを知っておくと、いざプロのブライダルヘアメイクになった時、覚悟しておけますよね。今回は、ブライダルヘアメイクの大変なところについて紹介していきます。大変な部分を予習し、その時になって慌てないよう構えておきましょう!
ブライダルヘアメイクの仕事内容とは?
打合せと調整
新郎新婦にヘアメイクを行うことがブライダルヘアメイクの仕事というイメージが大きいですが、それだけではありません!
新郎新婦の好みや希望の演出に合わせたヘアメイクに仕上げるため、事前に何度も話し合いを重ね、ある程度のイメージが固まれば実際にメイクをしてみます。
そこで都度調整を行い、希望のヘアメイクを新郎新婦と共に作り上げていくのです。
完成した希望をもとに当日ヘアメイクを行い、新郎新婦にとって人生の一大イベントである結婚式を華やかに彩るお手伝いをします。
新郎新婦のサポート
結婚式の事前に行う仕事はご紹介した通りですが、結婚式を常に美しい状態で行えるよう、ブライダルヘアメイクは新郎新婦のそばにつき、必要があればその場で軽くお直しします。
そして、ヘアメイクの技術が関係ない所にも仕事があるんです。
それは、新郎新婦の緊張や不安をほぐすという仕事。結婚式にはさまざまな緊張、不安がつきものです。
新郎新婦の相談、ケアにプランナーも全力でサポートしていますが、髪や肌に触れられるブライダルヘアメイクだからこそ身近な存在に感じられます。
細やかな気遣いとコミュニケーションで新郎新婦の心を癒やしてあげるのも、ブライダルヘアメイクの仕事のうちの一つと言えるでしょう。
ブライダルヘアメイクは大変?
ブライダルヘアメイクの仕事内容を簡単にご説明しましたが、実際大変な部分はどこなのでしょうか?ここではブライダルヘアメイクの大変な部分について解説していきます。
①責任重大
結婚式という人生の中の一大イベントに関わるブライダルヘアメイクは責任重大です。
もしヘアメイクを失敗すれば写真や映像に一生残り、新郎新婦は見るたびに悲しい気持ちになるでしょう。
一生写真や映像に残るものですから、経験を重ねたブライダルヘアメイクも緊張するそうです。
新郎新婦の希望通りになるよう、ヒアリングは十分過ぎるほどに重ね、当日は確実なヘアメイクを施せるように技術向上・練習が欠かせません。
②ヘアメイクに関する引き出しづくり
あまりヘアメイクのことには詳しくなく、自分に似合うヘアメイクも分からないというお客様は少なくありません。「おまかせしたい」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、より喜んで頂き納得できるよう、できるだけ提案するという形でお客様にヘアスタイル・メイクを選んで貰うのが理想です。
そのためには、ドレスに合う髪型やメイク、お客様の雰囲気や顔の形に合う髪型やメイクを提案できる引き出しの多さが重要でしょう。
どのようなパターンでもたくさんの提案ができる引き出しを作ることが、ブライダルヘアメイクの大変なところと言えます!
③色々な人を相手にする
ブライダルヘアメイクはヘアメイクを行う美容技術職でありながら、お客様とコミュニケーションを行う接客業でもあります。人それぞれの性格がありますから、時には「喋りにくいな」と思うお客様の担当につくこともあるでしょう。
お客様に合わせたコミュニケーションが必要になるので、あまり人とのコミュニケーションが得意ではないという方にとって、大変な部分になります・・・
コミュニケーションが得意な人であっても、お客様ひとりひとりに合わせた言葉選びが必要になり、苦労する部分だと言えるでしょう。
④給料と労力が見合わない
ブライダルヘアメイクの給与は一般的に多くはありません。
結婚式前の準備から当日まで責任が重い上に体力勝負なのですが、年収は300万円に満たないことが珍しくないのです。
経験を重ねていけば300、400と年収が上がっていきますが、そこまでの年収を得るには5年~10年かかると言われています。
「こんなに大変なのに給料が少ないなんてやっていけない」と、離職してしまう人は少なくありません。
しかし、根気強く続けていけば給料が上がっていきます。最初のうちは少ない収入に耐え忍ばなければなりません。
まとめ
ブライダルヘアメイクは、一生の大きな思い出になる結婚式に携わる責任重大で大変な仕事。
しかし、さまざまな結婚式に立ち会い素晴らしいドラマに出会える素敵な仕事です。
厳しい仕事だと言えますが、とてもやり甲斐があります!
当日の新郎新婦の笑顔、親族や友人からの「綺麗だね」の声に疲れは吹き飛びますよ。