ヘッドスパで働くためには資格は必要なのでしょうか?頭皮に関わる施術ですから美容師免許は必要なのでしょうか?結論から言いますと美容師免許が必要な場合がある。
つまりヘッドスパには美容師免許がないとできない施術もあり必要ない施術もあります。
頭皮のマッサージや洗浄を行い、お客様を癒やしたり、頭皮環境や髪の毛の改善を目的としたりするヘッドスパ。美容室独自のヘッドスパメニューを取り入れているところも多く、ヘッドスパは身近な存在となっています。ヘッドスパの施術内容、効果に興味があり、将来はヘッドスパの技術を身につけ就職したいと夢を持っている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、皆さんが疑問に持つヘッドスパに美容師免許が必要なのケースがどのような場合なのかを解説していくので、興味がある方はぜひ最後まで目を通してみてください。
ヘッドスパには美容師免許が必要な場合がある
ヘッドスパはお客様の髪の毛をカットしたりカラーをしないので、美容師免許は必要ないのでは?と、思ったことはありませんか?
しかし、ヘッドスパを行うには美容師免許を取得していないといけない場合があるのです。具体的にいうと、ヘッドスパに水・シャンプー・トリートメント・オイルなどを用いて、頭皮や髪の毛のケアを行う施術は、美容師免許が必要になります。
なぜ水やシャンプーなどを用いると美容師免許が必要になるのかというと、厚生労働省が「洗髪行為は美容師・理容師の資格が必要」という法を定めているからです。
洗髪は介護士や看護師も行っていることでは?
洗髪行為はたしかに介護士、看護師も行っている業務です。
しかし、介護士や看護師は介護施設や病院内、場合によっては訪問先で、業務内での洗髪を行うことができます。これは介護が必要な人、患者に対するケアのうちなので、洗髪を行えるのです。
しかし、介護士や看護師を辞めて「ヘッドスパをやりたい」という目標ができた場合、まずは美容師免許を取得しなければなりません。介護士・看護師時代に洗髪の経験があっても、ヘッドスパは別物なのです。
美容師免許が必要ないヘッドスパもある
美容師免許がなくても、実はヘッドスパを行うことができます。ただし、水やシャンプーを使わない方法(ドライヘッドスパ)でのみ許されているのが特徴です。水やシャンプーなどを使わないヘッドスパでは、頭のツボを指圧したり、筋肉をほぐすマッサージが主な施術となっています。このような施術の場合は「リラクゼーション」とされ、美容師法に反していないので無免許でも行うことができるのです。
リラクゼーションとは、心身ともにリラックスした状態になることをあらわします。
引用元:EPARK(リラク・マッサージの用語集)
ヘッドスパの資格はあった方が良い
ヘッドスパは美容師免許がなくてもできる施術がありますが、マッサージやツボ押しが主な施術となると、全くの無知識や自己流ではお客様に満足していただくことができません。
また、安全性を高めるためやトラブル防止のためにも、ヘッドスパの知識は仕入れるべきだと言えます。
それでは、どのような資格を取得するのが良いのかを次の項目で解説していきましょう。
ヘッドスパにおすすめの資格
ここでは美容師免許なしでヘッドスパを行っていきたい方におすすめの資格を紹介しています。資格の有無はお客様からの信頼に関わる大事なことなので、余裕があればヘッドスパに関する資格はいくつあっても困るものではありません。
ヘッドマッサージ資格
「日本ヘッドセラピスト認定協会」によるヘッドマッサージ資格は、1級から3級まで段階的に取得できる資格です。業務に資格を役立てるためには、最低でも2級までは取得しておくと良いでしょう。
当協会は、ヘッドマッサージ(頭ほぐし)の専門家を育成しヘッドセラピスト資格を発行する一般社団法人です。
引用元:一般社団法人日本ヘッドセラピスト認定協会
ヘッドマッサージ資格3級
アロマオイルを用いたヘッドセラピーの効果、技術を学びます。
ヘッドマッサージ資格2級
ヘッドマッサージの技術や基礎的な知識、施術中のトラブル、注意点などを学ぶ。ヘッドスパの基礎と注意点を学べるのは2級から。最低でも2級まで取得しておけば、安全な施術やお客様が満足できる施術をマスターできるでしょう。
ヘッドマッサージ資格1級
ヘッドマッサージ資格2級を取得した人ではないと受けることができません。整体法、お客様へのアドバイス方法、集客方法、接客方法、経営スキルなど、プロフェッショナルを目指す人に役立つ知識や技術を学べます。
ヘッドマイスター認定講座
「ドライヘッドスパ協会」による講座で、水やシャンプーを使わない、美容師免許を所持していなくても行えるヘッドスパの技術や知識を学べます。
京都発祥の人気店「悟空のきもち」が考案。頭に特化した独自の理論をもとに、
脳疲労改善・美容などで絶大な人気です。
引用元:一般社団法人ドライヘッドスパ協会
将来、美容師免許は取得しない方向でヘッドスパを行っていこうと検討している方なら、ヘッドマイスター認定講座は取っておいた方が良いでしょう。7日間の講習は誰でも受講することができ、7日間の講座終了後には月に1回無料で補講を受けることができるので、知識のアップデートやスキルアップが可能です。
ただ、講座会場が東京、大阪、沖縄の3箇所に限られているので、受講するのが大変な方も少なくないでしょう。費用は7日で353,000円と高額で、気軽に受けられる講座ではないかもしれませんね。
しかし、将来真剣にヘッドスパの技術をいかしたいと思っているなら、取って損はない資格なので、ぜひ受講を検討してみてください。
まとめ
ヘッドスパには美容師免許が必要ある施術と、必要ない施術があることが分かりましたね。将来、どんなヘッドスパを行っていきたいかによって美容師免許を取った方が良いか取らなくても良いかが変わってくるので、よく考えて進路を決めていきましょう。
ただやはり美容師免許はあった方が活躍の場は広がります。
しかし美容師免許がない場合でもヘッドマッサージ資格やヘッドマイスター認定講座などを取得することでヘッドスパで活躍できるでしょう。