毎日のようにお客様の美しさを引き出すお手伝いをしている美容師。朝から晩まで忙しく、休みは少なくあまり自由がないというウワサがありますが、それは本当なのでしょうか。
もし本当だとしても、今から美容師のお休み事情が分かれば覚悟ができます。また、ウワサはただのウワサだったことが分かれば、安心できますよね。
こちらの記事では、美容師の休暇をテーマに、美容師のお休み事情を紹介していきます。
美容師はどのくらい休みを取れるの?
美容師の平均的な休暇事情
休みの回数はお店にもよりますが、美容師の休暇は月に6回~7回が平均です。
また、夏季や年末年始の休暇はそれぞれ約3日で、年間休日にすると90日ほど。
一般的なサラリーマンの場合は年間休日は120日ほどですから、美容師はサラリーマンと比べると休みが少ない計算になります。
業種が違うので、比較対象を同じ美容業界にしぼってみましょう。
エステティシャン、ネイリストの場合は、月に6回~8回の休みがあると言われています。
美容師よりも若干休みが多いですが、ほとんど同じくらいです。このことから、美容業界は他の業種と比べると休みが少ないと言えます。
また、美容師の休みは全国的に平日の月曜日が多いです。
なぜ月曜日が全国的に休みなのかというと、それは美容業界の歴史が関わってきます。
しかし、当時は電気の供給が不十分で、週に1度の「休電日」という電力供給がストップする日があったのです。
地域によりますが月曜日、火曜日が多く休電日とされていました。
そして、今もなお月曜日や火曜日の休みが多いのかというと、全日本美容業生活衛生同業組合が休日・営業時間・料金を決める適正化規定を作り、月曜日または火曜日を定休日にした影響です。1990年代には規制が緩和されたため、休日や営業時間を自由に決めてよくなりましたが、長らく定着していたものを変えるのは混乱を招くのでは?という考えから、月曜・火曜定休日がそのまま残っているお店が多くあります。
美容師の休日の過ごし方
休日の過ごし方は人それぞれですが、多くの美容師から「ひとりで過ごすことが多い」という声を耳にします。美容師の休日は平日であることが多いため、友達と休日が合わず、なかなか会えないからです。
ただ、同業者であれば会いやすいので、同じ美容師の友達がいれば休日を友達と楽しく過ごせる場合もあります。遊べる人が同業者と範囲が狭まりますが、まったく誰とも休日が合わず寂しい思いをすることはなさそうです。
ちなみに、お店の大きさやスタッフの人数にもよりますが、美容師は休みが少ない上に連休を取りにくい場合があります。
規模の小さな店舗で連休を取ると、お店が回らなくなってしまうため、お店によっては連休を取れない場合も。連休が取りにくいので、旅行に行くのが難しいという声もあります。
美容師になるということは、休日については少なからず諦めなければならない部分が出てくると言えます。
平日休日にはメリットもある
美容師は平日が休みで、友達と合いにくいしひとりで寂しい…などの印象を持つ人も多いですが、平日休みはデメリットだけではありません。平日が休みだからこそのメリットももちろんあるので、それを知っておけば「案外良いかもな」と、思えるかもしれませんよ。
実際どのようなメリットがあるのかまとめてみました。
・混んでいないのでゆっくり買い物ができる
・平日の割引価格で映画が観られるところもある
・「平日限定」を謳うお店に行ける
・役所、郵便局、銀行の手続きに行ける
・人気スポットが空いている
・みんな出社するのに自分は休めて少し優越感に浸れる
このように、平日休みには色々なメリットがあります。メリットも多いと分かると、案外平日に休みなのも良いなと思ったのではないでしょうか?
あくまでもこれらは参考程度ですが、平日の有意義な過ごし方をぜひ見つけてみてください。
美容師は世間一般的な休日に休むことはできないのか
ここまで説明してきた内容では、美容師は土日に休めず、連休を取るのも難しいという印象ですよね。
しかし、美容師にも有給制度がありますし、完全週休二日制や、希望休を取得できる美容院も増えています。
全ての美容院で休みの取得が難しいというわけではないので、自分に合った制度の美容院に就職すれば、休日が少ない・連休が取れないなどの悩みを抱える心配はありません。
自分が働く先の美容院の求人情報をよく確認したり、面接時によく相談することが大切です。
サラリーマンと比べると休みは大幅に少なく、一般的な土曜日・日曜日の休日は仕事と思うと残念な気持ちになった人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、業種によって休日が平日になってしまうのは美容師だけではありません。これが美容師なのだと納得する必要があります。
ただ、どうしても土日に休みたければ有給や希望休を取れます。そこまで休日の取得に厳しくない美容院もたくさんありますから、今から「休日が少ないのは嫌だな」とネガティブにならないでくださいね。