将来メイクアップアーティストとして活躍したいと夢見ている方は、専門学校、通信制、独学などでプロのメイクアップアーティストを目指す検討をしている方が多いのではないでしょうか。
もちろんプロのメイクアップアーティストになるためには勉強が欠かせないですが、実はメイクアップアーティストになるための勉強を終え就職しても、いきなりメイクアップアーティストとして活躍できるわけではありません。
一般的には就職後、アシスタントとして下積みを2年間経験する必要があると言われています。
では、なぜメイクアップアーティストには下積みがあるのでしょうか?その理由について、本記事で紹介していきます。
メイクアップアーティストの下積み中にやることとは?
メイクアップアーティストの下積みとは、具体的にどのようなことをするのかイメージがわかない方は多いのではないでしょうか?
メイクアップアーティストの下積みでは、主にやることは2つ。どちらもメイクそのものに関わることはできませんが、メイクアップアーティストとして活躍する前に経験を重ねておきたいことです。
①先輩の仕事に同行する
先輩メイクアップアーティストの仕事に同行し、メイク道具の準備や片付けなどをサポートします。
ブライダル、成人式、入学式、発表会、ショー、写真撮影など、さまざまな現場に同行することになるでしょう。
それぞれの現場で仕事内容が異なるので、先輩に同行することで現場を知ることができます。何も知らないまま現場に入りメイクアップアーティストとしての仕事をするのは難しいので、アシスタント期間の下積みが大切なのです。
②挨拶回り
現場で関係者に挨拶をして回るのは、アシスタントの役目です。挨拶回りをして名前と顔を覚えて貰えれば、メイクアップアーティストになった時に仕事を貰えるかもしれないので、挨拶回りは真剣に行いましょう。
挨拶を蔑ろにしたり、挨拶できていない人がいたりすると、あなたの印象はマイナスになってしまい、仕事に繋がらなくなってしまうことも。
将来仕事が確保できるように、下積み時代から現場の関係者に良い印象を持って貰う努力が必要です。
③お茶出し
メイクの時間が長いとお客様もだんだん疲れ、喉が渇いたり小腹が空いたりすることもあるでしょう。
お店にもよりますが、施術中にはお茶やお菓子を出す場合もあるので、もし所属しているお店がお茶出しをする方針であれば、アシスタントが用意します。
メイクアップアーティストの下積みメリットとは
メイクアップアーティストになったらすぐにでもお客様にメイクをしたいと思うものですが、2年程はお客様の肌に触らせて貰うことはほとんどできません。
せっかくメイクアップアーティストになったのに…と、がっかりしてしまいそうですが、下積みにはきちんとメリットがあるのです。
①プロのメイクアップアーティストの技術を見られる
現場でメイクアップアーティストとして働いている先輩の技術を間近で見られるのは大きなメリットです。
専門学校で学べる知識、技術とは違う現場ならではのテクニックが見られることがあるので、将来自分がメイクアップアーティストとして働く時の参考になります。
アシスタントの仕事をこなしながら、技術を「見て盗む」ような感じになりますが、時間があればメイク方法などを教えて貰えることもあるでしょう。身近に活躍しているメイクアップアーティストの先輩がいることは、あなたの成長に欠かせません。
②仕事の流れを覚えられる
アシスタントになると、先輩のメイクアップアーティストに同行して作業のサポートを行います。一緒に現場に同行したり仕事の様子を見たりしていると、だんだんメイクアップアーティストがどんな流れで1日を過ごすのか分かってくるようになるでしょう。
1日の流れがわかっていればアシスタント期間が終わったあとに慌てず、淡々と1日の仕事をこなせるようになります。メイクアップアーティストの1日の仕事の流れは学校ではあまり教えてくれない内容なので、とても貴重な体験になるでしょう。
③技術を学びながらお金も貰える
アシスタント期間の給料はとても低く、場合によっては10万円にも満たないと言われています。
しかし、プロのメイクアップアーティストの技術や仕事の内容を身近で見られる環境にいると、素晴らしい技術を覚えることができるのがメリット。
メイクアップアーティストの仕事ぶりを見て覚える勉強に学費は当然発生しないので、無料で技術や知識を学べるようなものです。
しかもアシスタントとしての給料が貰えるので、一石二鳥と言えます。
決して高い給料ではありませんが、使える技術と知識を無料で学べる環境は、大きな成長に繋がるでしょう。
まとめ
メイクアップアーティストの下積みは、本格的にプロのメイクアップアーティストとして活躍するための準備として欠かせません。
アシスタントというと雑用を任されるポジションのように感じがちですが、先輩を見て学んだり現場で顔を覚えて貰ったり、今後の仕事に繋がる経験ができる大切な時期です。
給料が安く約2年間の下積み期間は決して楽ではありませんが、ここを乗り越えれば華々しいメイクアップアーティストの世界が待っていますよ。