メイクアップアーティストは、雑誌・テレビ・ショーなどで活躍する芸能人・モデルや大切なイベントなど特別な日に必要に応じて一般人にメイクを行う職業です。美容に携わる職業は「オシャレ」「華やか」というイメージがあり、将来はメイクアップアーティストになりたいと夢見ている方は多いでしょう。
しかし、夢見るうちはその職業の素晴らしいところばかりが見え、具体的なところが見えなくなりがちです。本記事では、メイクアップアーティストがどのような仕事をしているのかを具体的にご紹介していきます。
将来メイクアップアーティストを目指している方は、参考のひとつとして、ぜひ目を通してみてください。
メイクアップアーティストに求められる技術
メイクアップアーティストとして働くためには「メイクアップ」「ヘアスタイリング」の技術が求められます。日本において、メイクアップとヘアスタイリングの業務は分業されていないので、メイクアップアーティストはメイクの技術だけでなく、ヘアスタイリングの技術や知識も兼ね備えている必要があるのです。
実際、美容専門学校でメイクアップアーティストを目指す人の多くはメイクアップとヘアスタイリングを学んでいます。
もしメイクアップの技術だけで独立しようと思うと、かなりの腕前があり、他のメイクアップアーティストよりも魅力的でなければ、メイクのみの技術で食べていくのは難しいです。
独学でメイクアップアーティストを目指す方も、メイク技術だけでなく、ヘアスタイリングの知識や技術も、学ぶ必要があると言えます。
メイクアップアーティストの色々な働き方と仕事内容
①プロダクションに所属する
ヘアメイク専門のプロダクションに所属すると、主な仕事はテレビ、広告、雑誌などのメディアで活躍する芸能人、モデルの方にメイクを行うのが主な仕事になります。
メイクの依頼が入ると、プロダクションに所属しているメイクアップアーティストは現場に直行し、芸能人やモデルにメイクを行う形です。将来は芸能人やモデルなど、華やかな世界で活躍する人を相手に仕事をしたいと思っている人は、ヘアメイク専門のプロダクションに所属すると良いでしょう。
②化粧品メーカーに所属する
化粧品メーカーに所属するメイクアップアーティストは、自社製品の広告・パンフレットに出演するモデルにメイクを行います。自社製品の良さを引き立てるために、所属しているメーカーの製品の特徴やクセを把握する必要があるため、メイクアップアーティストとしての知識や腕前が試される仕事です。
③美容室に所属する
美容室に所属するメイクアップアーティストは、大事なイベント・行事に参加するために、プロのメイクやヘアスタイリングを求める一般の方に施術するのが主な仕事です。
何のイベント・行事に参加するのか、どのような雰囲気に仕上げたいのかなど、お客様の要望を聞いて仕上げていきます。
予約が入ればメイクの仕事を行いますが、特に予約がない時には美容室の受付をしたり、雑用業務をこなすのが、主な仕事です。
美容師免許を持っていなければ、美容師として働くことはできませんから、メイクの予約が入っている時のみ、メイクアップアーティストとしての本領が発揮できます。
④ブライダルサロンに所属する
ブライダルサロンに所属するメイクアップアーティストは、花嫁の全体の雰囲気や要望に合わせた、一番美しくなるメイクを施すのが仕事です。
ブライダル写真は一生残り続けるものなので、メイクアップアーティストの責任は重大。そのためにも、何度も花嫁・花婿と相談を重ねて、納得のいくヘアメイクを行います。相談だけではなく、実際に本番と同じヘアメイクをリハーサルし、お互いに確認しあうのも仕事です。
また、当日はお色直しや式の途中でメイクを直すなど、花嫁のお世話も仕事の内容に入ってきます。
メイクアップアーティストの仕事内容、注意したいこと
メイクアップアーティストはヘアスタイリングも行うことができますが、ヘアカット・ヘアカラー・パーマはできません。
これらの施術は美容師免許を所持している人にだけ許される業務なので、ヘアスタイリングをする際に少し気になるからと髪の毛をカット、部分的または全体的に染める、パーマをかけて華やかな印象にするなどは、法律違反になります。
もしカット・カラー・パーマが必要になれば、美容師にバトンタッチしなければならないのです。メイクもヘアスタイリングも、すべて自分が担当してあげたいと思うなら、美容師免許を取得すれば、なんの制約もなく担当できますよ。
まとめ
メイクアップアーティストは、メイクや美容師免許が必要ないヘアスタイリングが主な仕事です。
就職先によって仕事内容は多少異なる場合もありますが、基本的には要望やイメージに沿ったメイクとヘアスタイリングを専門に、その他の細かい業務を行うことが多いでしょう。
ヘアスタイリングには美容師免許がないとできないこともあるので、美容師免許の取得も目指すかどうかを考えながら、進路を考えていくと良いですよ。