メイク道具やお洒落な人たちに囲まれ、華やかで憧れる職業のメイクアップアーティストですが、華やかで楽しいだけでなく、メイクアップアーティストならではの大変なこともあります。
思ったよりも大変な現実に直面してしまい、メイクアップアーティストの道を諦めて辞めて行ってしまう人もいるほどです。まるで脅しのようになってしまいましたが、メイクアップアーティストの大変なことも知っておけば、将来対策を立てることや、覚悟する準備ができます。
本記事ではメイクアップアーティストの大変なことをまとめているので、参考にしてみてください。
メイクアップアーティストの大変なこと4選
①足腰にトラブルを抱える可能性がある
メイクをしている間は立ちっぱなしですし、中腰になることもあります。慣れないうちは足がパンパンになったり、腰が痛くなることもあるでしょう。
さらに、メイク道具が入っているメイクボックスは重たく、荷運びでも腰に負担がかかります。あわただしい現場では走り回ることもあるため、メイクアップアーティストは華やかに見えて、案外体力勝負なのです。
メイクアップアーティストになりたてで若いうちは体力で乗り切れても、年々足腰へのダメージが蓄積すると、思わぬトラブルを抱えることになりかねないので、日頃から負担をかけにくい姿勢の取り方・荷物の運び方を意識し、時々整体などでメンテナンスすることをおすすめします。
②コミュニケーションによるストレス
メイクアップアーティストは人を相手にする職業なので、色々な人との出会いがあります。心から楽しいと思える良い人との出会いもありますが、その逆の相性が悪い人・嫌な人との出会いもあるでしょう。
しかし、仕事をしている時に態度や言葉に出すことは許されません。コミュニケーションや人との相性によるストレスが蓄積しやすい職業でもあることから、精神的に疲れるのもメイクアップアーティストの大変なことのひとつとして数えられます。
③アシスタント時代は収入が少ない
美容業界の給与は全体的にあまり多くありません。メイクアップアーティストも、20万円~30万円くらいが平均的だと言われています。
20~30万円の給与はメイクアップアーティストとして働いていたらの話で、メイクアップアーティストになる前のアシスタント期間は、さらに低い収入です。メイクアップアーティストは、まずアシスタントとして働き下積みを経るのが一般的な流れで、下積み期間は10万円程度しか得られないことがあります。
10万円では一人暮らしをするのは難しい場合もあるでしょう。就職しても最初のうちは一人暮らしが難しいかもしれないことを考え、しばらくは実家から通うようにしたり、掛け持ちでバイトができるならバイトをするなどして、収入を増やす努力が必要になります。
④スケジュールが不規則
モデル、芸能人を相手に仕事をする場合、スケジュールが不規則で、出勤時間や帰宅時間が毎回違ったり、休日が思うように取れないなどの大変なことがあります。
ロケによっては夜中のうちから現場に向かったり、現場で仮眠をとって仕事をし、家に帰れないということも。不規則な生活が当たり前になってしまうので、体調や心の調子がくるってしまうことは少なくありません。
しかし、それでもメディアの仕事をしたいメイクアップアーティストは大勢います。
メイクアップアーティストの大変なことを乗り切るために必要なこと
メイクアップアーティストには大変なことがたくさんありますが、乗り切るためのコツもあります。大変なことには変わりないですが、少しでも心や体に余裕を持つためにも、乗り切るコツを知ることも大切です。
①体力をつける
ウォーキング、ジョギング、筋トレなど運動を取り入れて体力をつけましょう。体力勝負なメイクアップアーティストには、体力が必要です。
ただでさえ大変なことが多いメイクアップアーティストなので、疲れ切ってしまうほどやる必要はありません。毎日少しずつ、コツコツ続けて体力の維持を心がけましょう。
また、筋力をつけておけば、足腰のトラブルを予防する効果にも期待ができます。
②ストレスの発散
ストレスが発散できないままピークを超えると、心を病む原因になります。少しの時間でもストレスをこまめに発散できる方法を取り入れ、心の健康を保つ意識も大事にしましょう。
例えば趣味に没頭できる時間を持つ、お風呂にゆっくり入る、カラオケで思い切り歌うなど、自分にとってストレス解消に良い方法を見つけてみてください。
③貯金を蓄えておく
メイクアップアーティストとして就職してから数年はアシスタントなので、その間の生活を補助するための貯金を前もってしておくことをおすすめします。
いくら必要になるかは住む場所、地域、実家暮らしかそうでないかで変わるので、自分の環境に合わせて必要な貯金額を計算してみてください。
まとめ
「メイクアップアーティストはお洒落で華やか」というイメージだけで目指してしまうと、将来痛い目を見る可能性があります。
どのような職業にも大変なことはありますが、メイクアップアーティストも大変なことがたくさんあるもの。そのことから目をそらさず、現実を見ながら対策をしつつ、夢に向かって努力していきましょう!